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トラウマ関連精神症状について
つらい体験をすると、人の心はダメージを受けて様々な身体症状や精神症状が出現します。
心がダメージを受ける原因となるトラウマ関連精神病状のきっかけには、次のようなものがあります。
- 児童期の暴力などの身体的虐待
- 児童期の暴言などの心理的虐待
- 児童期の性虐待
- 児童期のネグレクト(無視と放置)
- 児童期の侵襲的な治療経験
- いじめ
- 自然災害
- 戦争
- レイプ
- 交通事故
トラウマ関連諸症状の主な症状
- 外傷後初期に現れる症状
- 過覚醒:常に交感神経が活性化し警戒体制の中にいる。
侵襲的な映像のフラッシュバック、光と音に非常に敏感に反応する
外部刺激に感情的にオーバーに反応し、よく驚く、悪夢と驚愕、気分の変調が激しい、
自己尊重感の低下、ストレスを処理する能力の低下、睡眠障害 - 外傷後時間が経過し時には数年経ってから出現する症状
- パニック発作、回避行動(場所、活動、人などを避ける)、 危険な状況に吸い寄せられるように近づく、記憶力の低下と健忘、自傷行為、 アルコールなど物質乱用
このような諸症状の出現には一定の規則性はありません。
同じ現場で同じ外傷体験をしても、症状の出方は一人一人異なり、メンタルクリニックに受診される患者様の訴えの中には患者様ご本人のトラウマ関連の症状が潜んでいる場合があります。
トラウマの治療は、患者様の安心・安全感を第一にしながら、時間をかけて慎重に進めていきます。
従ってトラウマ治療には治療者の高度の専門性が必要とされます。
当院の柳院長や高尾心理治療士は、最新の米国のトラウマ治療法の本(「トラウマと身体」星和書店)を翻訳し日本に紹介し、また臨床でもトラウマ関連の症状で苦しむ方々の治療に携わってきました。
トラウマ関連精神症状の治療法
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■ マインドフルネスをベースにした身体感覚中心のトラウマ治療法
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■ M&L心理療法
安心、安全感をベースに治療関係性を重視しながら進めていく心理療法です。 -
■ ハコミセラピー
西洋の心理学と仏教やタオイズムの東洋的思想を融合した心理療法で、マインドフルネスをベースに気付きと治癒を目指す治療法です。 -
■ マインドフルネス瞑想法
身体感覚や内面の状態に焦点を当てて「ありのままの自分を見つめて受け入れていく」瞑想法です。 -
■ 薬物療法
必要とされる場合、東西の薬を処方します。